2019年9月1日 聖日礼拝
聖書箇所:出エジプト12・37~42
神様の守りによって今日まで守られてきたことを振り返る中で、その支えの中心には、神様の選びと十字架がありました(出エジプト12・37~42)。
1. 神の選びの恵み
私たちは、自分で十字架を信じ、クリスチャンになることを決断したと思いがちです。
しかし聖書には「あなたがたがわたしを選んだのではありません。わたしがあなたがたを選んだ」とあります。
イエス様は祈りつつ十二弟子を選びました(ルカ6・12~13、マルコ3・13~14)。
しかしその中には、裏切り者のユダも含まれていました。
ユダが裏切った背景には、次第に選ばれた者であるという意識が薄れ、いつしか自分が神を選んだという高慢が信仰にとって代わったことがあります。
これがキリストから離れる最大の原因です。
ペテロも最初は神の選びを信じて弟子となったのですが、一度キリストから離れたことがあります。
しかし、後に悔い改めて、最後には十字架のイエス様のところへ戻りました。
しかし、ユダはそうではありませんでした。
今日、キリストから離れてしまう人たちもそうです。
私たちはもう一度、神様の一方的な選びを確認する必要があります(申命7・7、Ⅰコリ1・26~31)。
自分が神様に選ばれたことを信頼し続ける信仰者には、神様が最後まで責任を持って生涯を全うさせてくださいます(ピリピ3・12~16)。
2.十字架の恵み
十字架の恵みは、過ぎ越しによる神様の救いに表されています。
子羊の血が塗られた家々は神様が過ぎ越されたことで、滅びから救われました(出エジ12・21~24)。
そして私たちは、子羊イエスの十字架の血によって滅びを免れた存在です。
義なる神様は罪を許さず罰するお方です。
この罪をいい加減に扱う教えは偶像崇拝であり、本当の神様から来るものではありません。
イスラエルの民を救うために、神ご自身が寝ずの番をされました(出エジ12・42)。
鴨居に塗られた子羊の血によって430年間続いた暗黒の奴隷時代に終止符を打っただけでなく、ご自身が寝ずの番をして彼らを購いだしてくださったのです。
ただ子羊の血が救いをもたらしたのではありません。
赤子から老人、家畜・持ち物にいたるまで、一つも損なわれないように、サタンの妨害が起こらないように、神様は寝ずの番をして守られたのです。
救いの転機を求めようとする人々の心に、サタンは以下の妨害を仕掛けます。
①キリストの救いを必要としないと考えさせる
②自分のような者は救われないと考えさせる
③今ではなくてもよいと考えさせる
しかし、十字架の救いはこの世限りのものではなく、永遠のものです。
永遠のいのちの誕生のために、今も神様は寝ずの番をしてくださいます。
その守りの恵みを忘れないようにすることが、過ぎ越しの祭りです(出エジ12・42)。
主のとこしえの守りに信頼しましょう(詩篇121・1~8)。
コメント