十戒~恵みの応答 説教:石橋 薫奈師

2019年8月18日 聖日礼拝

聖書箇所:出エジプト20・1~12

モーセ五書には変わることのない神様の愛と選びと恵みが記されています。
十戒はその中心ともいえる教えです。

中でも大事なのが「心を尽くし、知力を尽くし、あなたの神である主を愛せよ」「あなたの隣人をあなた自身のように愛せよ」である、とイエス様は教えています(マタイ22・35~40)。
そしてここでの「愛せよ」とは、ギリシャ語では命令形ではなく、未来完了形で表現されています。
神様の愛の深さを知れば、私たちがおのずと「愛するようになる」ということです。
神様は私たちの自発的な愛を求めておられるのです。

十戒は、神様への愛に私たちがどう応答していくかということの実際的な道を教えています(出エジプト20・1~17)。
十戒は、神様に愛され、エジプトでの苦しみから救い出されたイスラエルの民が、その愛に応答していくための導きと言えます。

同じようにイエス・キリストの十字架も、神様の私たちへの愛による恵みの賜物です。
この計り知れないほど大きな恵みを日々思い起こしながら、神様に応答して喜びをもって歩んでいきましょう。

キリスト教の歴史では、十戒を含む旧約聖書が重きを置かれない時代がありました。
しかし、イエス様は律法を廃棄するためではなく、成就するために来られました。
十戒を正しく理解することは、イエス様の来られた意味や十字架の福音を正しく理解するためには欠かせないことです。

「~してはならない」という書かれ方から、十戒は強制的な禁止命令ばかりの印象があります。
しかし、見方を変えれば、私たちが自由に、幸せに生きる中で「これだけはしてはならない」という事柄を、10個にまとめて教えてくださったということです。

この神様の愛のことばにとどまって生きるなら、私たちはさらに神の子として守られ、人として豊かに生きることができるのです。

①人間のあるべき姿、生きるべき道、②人間の罪の現実、③神様がどのようなお方か、この3つを教えてくれる十戒の恵みを知り、この一週間も主の恵みに応答しながら歩みましょう。

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