2019年7月7日 聖日礼拝
聖書箇所:ガラテヤ6・7~10
ローマ書9章1~5節には、「個々人の救いが成り、ユダヤ民族が救われることで祝福が世界に実現する」という偉大なる神のご計画が集約されています。
1.偉大なる神のご計画を認識する
パウロは、「キリストに在って真実を語り、偽りを言いません」(ローマ9・1)と、イスラエルの救いが神様の大きな御心であることを証ししています。
アブラハム契約(創世12・2~3)が子孫であるイスラエルへと継承されたことは、聖霊に満たされたペテロも証言しています(使徒3・25)。
アブラハム契約が、全人類を祝福する神の普遍的な契約であることは確かなのです。
そのアブラハム契約の成就のために来られたメシアであるイエス様を、イスラエルは拒絶した結果、全世界に離散してしまいました。
しかし神はご自分の契約を忘れるお方ではありません(エペソ1・10)。
第二次世界大戦のホローコストによって600万人のユダヤ人が殺されたのち、イスラエル国家が1948年に再建されました。
そして今もなお、諸国からイスラエルにユダヤ人が帰還しているのは、その陰に全人類を祝福するための神様のご計画が動いているからです(エゼキエル36・22~24)。
2.イスラエル民族の救いはどのように起こるのか?
しかしイスラエル人は、今でも頑なに律法を救いの拠り所としています。
これはサタンによってそうされているからです。
それは聖霊に触れられる前の弟子ペテロを見てもわかります(マタイ16・21~24)。
サタンは、イスラエルの救いが神様のご計画の成就であり勝利であることを知っているのです。
聖書によると、イスラエル民族の悔い改めと救いは、艱難時の後半に起こります。
3つの大きな戦いがあるのです。
①「ハルマケドンの戦い」
イズレエル平原のメギドの丘で世界戦争が起こり、イスラエルの3分の2が死ぬとされています(ゼカリヤ3・8)
②「エルサレムでの戦い」
ハルマゲドンからエルサレムに人々が逃げてきます。
しかしここで、反キリストによって激しい迫害と困難に遭います(マタイ24・19~22)。
イスラエルの人々は「ボツラ」という場所に逃げます(イザヤ63・1)。
「ボツラ」とはギリシャ語では「ぺトラ」、今のヨルダンのペトラと解釈されています。
③ボツラでの戦い
反キリストがボツラまで攻めてきますが、イスラエルの代わりに「深紅の衣」を着た人が戦います(イザヤ63・2~6)。
イスラエルの残りの民は、彼らのために戦われたこの人が、神であられるイエス・キリストであることを知って泣きます(ゼカリヤ12・9~14、13・9)。
そして、メシアであるイエス様を「来てください」と呼び、彼らはきよめられます(ゼカリヤ13・1)。
再臨のキリストがオリーブ山の上に立たれる時(ぜカリヤ14・3~5)、サタンは破られ、残りのイスラエル民族がことごとく救われます。
イスラエルを通して全人類を祝福される神の計画が早まるよう、「聖名を崇めさせたまえ、御国を来たらせたまえ」と、艱難時代に起きる出来事を覚えて祈りましょう。
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