信・望・愛に生きる  説教者:小林 基常師

2018年4月29日 聖日礼拝
聖書箇所:第1コリント13・1~3

今日のメッセージで取り上げるテーマである信仰・希望・愛は、今までも、そしてこれからも信仰の生涯を通じて実を結んでいくべき事柄です。
その意味で、1コリント13章13節~14章1節は、特に心に残るみことばです。
あるところでは、この13章について、「非難され、ひどい仕打ちを受けたときに力のあるみことば」と解説しています。
ここだけで「愛」という言葉が9回出てきますが、これは原文では「アガペー」という、神様の完全なきよい愛を意味しており、人としての愛(親子・友人・隣人・男女の間の愛)とは区別しています。

1) 13章全体に関すること

御霊の賜物について取り上げている第1コリント12章の21節は、「これからあなたに最高の道を示す」という、13章への導入部分にあたります。
その13章は、御霊の賜物としての愛を追求することを勧めるものであり、パウロが愛の素晴らしさを説く「愛の賛歌」とも言える内容です。

ヘンリー・ドラモンド牧師が著した『世界最大のもの』という、愛に関する有名な書では、「(人間・この世的な)あなたの品性を(神様のきよい)愛に交換してもらいないさい」という表現が使われています。
クリスチャンとしての人格形成のために、この13章に記された神様の愛によって取り扱われることの必要性を教えているのです。

2) 大事なポイント

「こういうわけで」(13章13節)という締めくくりのことばに続くのは、「信仰・希望・愛」です。
「信仰」は、この箇所の原文のギリシャ語では単数形で記されており、自分と父なる神様との一対一の関わりであることを示しています。
その関係に基づく生活は希望に溢れるものであり、絶望に終わるものではありません。
私たちはいつも愛をもって支えてくださる神様と共に、信仰の歩みを続けることができます。

「愛」は、原文では複数形で記されています。
私たちは、神様、隣人そして世界全体との間で、永続的に続く愛を、神様から頂いて抱くことができるのです。
「その限りなく深い愛の道を、もっともっと神様から学びましょう」というのが、パウロの勧めなのです。

3) 愛とは何か?

コリントの手紙の中で記されている愛とは、「きよい」「完全な」アガペーの愛です。
神様が有するその愛のすべては、このコリントの手紙に記されています。
そしてそれらは、イエス様によって現されたものです。
この愛を、生涯をかけて日々の祈りや霊想のうちに覚えて、身につけていきたいと思います。

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