神の時を知る  説教者:石田 吉男師

2018年6月17日 聖日礼拝
聖書箇所:ローマ13・11~12

御霊の思いと、自分の思いとが対立して、信仰につまずいたり失敗したりする時があります。
この2つをどう整理すればよいのでしょうか。

1.御霊の思いが何かを知る

パウロが伝道旅行のためイタリア行きの船に乗ったときのこと、航海に向かない時期だったので非常に危険な旅でした(使徒27・9~10)。
パウロが船員たちに「このままでは私たちの命にも危害と大きな損失が及ぶと私は考える」と語った言葉は、自分の思いから出てきたものでしたが、それでも神様の御旨、御霊の御心がどこにあるのか示されるのを待ちました。
そしてパウロは、御霊による確信を得たことによって「元気を出しなさい。あなたがたのうち、いのちを失う者はひとりもありません。失われるのは船だけです。(中略)私たちは必ず、どこかの島に打ち上げられます。」(使徒27・22~26)と、船員たちを励ますことができたのです。

この、御霊の思いを頂くには、謙遜さが必要です。
冷静になって時間をかけて、主を待つ訓練が必要です。
どんなことがあっても、急がず慌てず、自分の判断に頼らず、主を仰ぎながら謙遜に待つことによって、御霊の思いが何であるかを受け取ることができます。

2.御霊によって今がどんな時代かを再認識する

御霊から頂けるもう1つのことが、今自分たちが生きる時代に対する理解です。
この時代がどんなものかを理解することが、今後の信仰の歩みにつながります。
「あなたがたは、今がどのような時かを知っているのですから、このように行いなさい。あなたがたが眠りからさめるべき時刻がもう来ています。(中略)やみのわざを打ち捨てて、光の武具を着けようではありませんか。」(ローマ13・11~12)。

私たちは日々、キリストの再臨を待ち続けることが必要です。
それがなければ、信仰に危険信号が現れます。
私たちの救いの最終ゴールは、罪の赦しにとどまるものではなく、キリストにお会いすることだからです。
そのためにも、今の時代と主の御再臨を日々認識して生きていきましょう。
「偽善者たちよ」と、今の時代を見分けようとしない人々に対してイエス様が語られた嘆きの言葉(ルカ12・51)を心にとめましょう。

主にある兄弟姉妹たちに対する迫害が世界各地で深刻化しています。
イスラエルに矛先を向けた戦いが続いています。
今の時代がどのようなものであるかを見極め、祈りの手をあげて、神様の救いと守りが及ぶよう、信仰を持って祈り続けましょう。

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