2018年4月8日 聖日礼拝
聖書箇所:創世記12・1~4
アブラハムが神様から受けた祝福(創世12・1〜4)を通じて、神様が私たちに与えてくださった祝福を見ていきましょう。
1)アブラハムが召された目的 – 神のマスタープラン
アブラハムが神様から頂いた約束は(創世12・3)、神様の人類救済計画というマスタープラン、その実現のために自分が召された、ということです。
個人的なことばかりに目を向けて信仰生活を送っていると、やがて神様を、願い事を叶えてくれる自分の召使いのようにとらえるようになります。
自分たちも、あのアブラハムのように、神様の大きな救いの計画のために召された者である、という理解を持つことが大切です。
神様は、アブラハムにどんなみことばを語られたのでしょうか?
1.ロトとの人間関係について語られたたみことば(創世13・14〜17)
2.孤独の中にあったときに語られたみことば(創世15・5〜7)
3.家庭の問題で失敗していた時に語られたみことば(創世17・1〜3)
4.夫婦が高齢になってから語られたみことば(創世18・17〜19、関連・ローマ4章)
5.子どもが与えられ、試練を受けた時に語られたみことば(創世22・15〜18)
いずれの箇所も、アブラハムが個人的な問題で苦しんでいた時に、全世界の救いのご計画について語られた内容です。
この神様の視点に立ち、神様のご計画の成就を信じる時、私たちの信仰は生きたものとなります。
この計画は、やがてイスラエルに継承され、イエス・キリストの誕生と十字架の死、復活と昇天が成就しました。
2)神のマスタープランの源流
神のマスタープランはどこから始まったのでしょうか?
1. 安息日の制定(創世2・1〜3)
天地創造の7日目に定められた休みには、「休息」の他に「(創造の)完成」も含まれています。
2. 安息年の制定(レビ25・3〜4)
7年周期で「安息の年」が定められました。
3. ヨベルの年の制定(レビ25・8〜11)
安息年の周期が7回繰り返されると、翌年の50年目がヨベルの年。
束縛からの解放、身分の回復と自由が与えられる年です。
イエス・キリストは、イザヤ書のみことばから、このヨベルの年と関連づけて福音を語られました(ルカ4・17〜21)。
あの山上の説教は、ヨベルの年をベースにして語られたものです。
ヨベルの年に定められていた贖罪の日は、動物を犠牲として捧げることで不完全な贖いが選られるものでしたが、キリストご自身がご自分を捧げてくださったことで、完全な贖いが成し遂げられました。
近世でも、ヨベルの年には、ダビデの町の発掘(1867年)、バルフォア宣言(1917年)、エルサレム再統合(1967年)など、イスラエルに関連する重要な出来事がありました。
そして2017年にも、エルサレムに関わる重要な宣言が世界に向けてなされました。
主の再臨、「シオンを選び、ご自身の住処として望まれた」(詩篇132・13)神様のマスタープランに立ち、終わりの時代の信仰者として、神様のご計画の成就のために働きつづけましょう。
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