2018年3月25日 聖日礼拝
聖書箇所:使徒の働き10章
使徒の働き10章から、十字架と復活の証人である弟子たちの、復活の主を力強く証しすることばを見ていきましょう。
1.コルネリオの信仰(使徒10・1〜8)
ペテロがヨッパの皮なめしシモンの家に滞在する中で、カイザリヤのコルネリオとの出会いが用意されていました。
カイザリヤはヘロデ大王によって建てられたローマ風の街であり、行政・商業・娯楽の中心地として栄え、住民の大半が外国人でした。
コルネリオはそのカイザリヤに駐在するローマ軍の百人隊長であり、イスラエルの神を信じる敬虔な人物でした。
「あなたの祈りと施しは神の前に立ち上って覚えられています。」(5節)とあるように、主は私たちの生活に目を留めておられます。
神様に覚えられていたコルネリオの信仰とは?
(1)全家族と共に神を畏れる歩みをしていた。
この逆の例が、うわべでは敬虔でありながら偽りを働き、裁きを受けたアナニヤとサッピラです(使徒4・32〜5・11)。
コルネリオのように、全てを見通しておられる神様を恐れつつ敬虔な歩みをしていきましょう。
(2)神の民を愛し、祝福していた。
皇帝クラウディオの治世に大きな飢饉が起こった時、異邦人教会はそれぞれ支援や献金を、使徒パウロの手を通してイスラエルの兄弟姉妹たちに送りました。
これは霊的な祝福を異邦人に分け与えてくれた、ユダヤ人への愛と祈りに基づく行為であり、神様に喜ばれるものです。
(3)いつも主に祈っていた。
コルネリオは、ユダヤ人の三度の祈りを守る、祈りの人でした。
パウロが語った「絶えず祈りなさい。」(1テサロニケ5・17)という教えには、「いつも愛する主の臨在を意識しなさい」という意味が込められています。
2.ヨハネの見た幻(使徒10・9〜16、17〜33)
ユダヤ人が守っていた食物規定(レビ11章)には、彼らが自分の意思によって神様にある聖い生き方を選び取るよう訓練する目的がありました。
ヨッパでペテロが見た幻は、この規定に反する食物を食せよ、ということを通して、「だれのこともきよいとか汚れているとか言ってはならない」(28節)と、異邦人にキリストのみことばを伝えることを示す内容でした。
同時に、カイザリヤのコルネリオが見た幻は、ペテロを招き入れることで、キリストの救いが異邦人に及ぶことを示す内容でした。
3.全世界への救いの福音(使徒10・34〜48)
これら一連の出来事を受けて、ペテロが語ったメッセージは次の通りです。
(1)イエス・キリストはすべての人の主であること。
(2)イエス・キリストは私たちの罪のために死に渡され、十字架に付けられ、復活されたこと。
(3)弟子たちは、神様によって選ばれたキリストの生涯と死と復活の証人であること。
弟子たちの宣教によって、現代の私たちにこの福音が届けられたことを感謝して、日々を過ごしましょう(1ペテロ1・8〜9)。
コメント