御霊の実を結んで  説教者:小林 基常師

2018年3月18日 聖日礼拝
聖書箇所:ガラテヤ5・22~26

「主の素晴らしさを味わいなさい」(詩篇34・8)。

私たちは何事もまず自分で味わってみて、良いものであるならば、それを周りに分け与えることができます。
聖霊様の恵みによって御霊の実を結び、キリストの似姿に変えられていきます。

1.御霊の実とは?

私たちが結び、分け与えていく御霊の実とは何でしょうか?

初代のガラテヤ教会は、異端の教えに大きく揺らいでいました。
その渦中にあった兄弟姉妹たちに、使徒パウロが「御霊の実を結ぶ」ことを教えたのが、本日のみことばです(ガラテヤ5・22〜26)。

ここに記されている9個の御霊の実は、3つに区分することができます。

(1)愛・喜び・平安
神様と御子イエスとの関係の中で結ばれるものです。
神様の愛、罪の許しによる解放の中で実ります。

(2)寛容・親切・善意
人との関係の中で結ばれるもの
です。
神様の恵みを受けて救われた者として、御霊によって福音を宣べ伝え、導かれた中で実ります。

(3)誠実・柔和・自制
自己との関わりの中で結ばれるもの
です。
訓練や苦難に耐え忍び、敵対する霊との戦いに打ち勝つ中で実ります。

御霊の実は、聖霊様の導きと働きによって結ばれていきます。
聖霊様を呼び求めて、自分の主導権を主にお渡しして聖霊様に満たされる中で結ばれていきます。
私たちの生き方そのものが、その実を現すものとなるのです。

2.御霊の実とは逆のもの

同じガラテヤ書では、肉の行いとして15の項目が記されています(ガラテヤ5・19〜21)。
これも3つのグループに分けることができます。

(1)偶像礼拝・魔術
この世との関わりの中で行われる罪
です。

(2)敵意・争い・そねみ・憤り・党派心・分裂・分派
人との関係の中で生まれてくるもの
です。

(3)酩酊・遊興・不品行・汚れ・好色
自己との関わりの中で生まれるも
のです。

3.きよめの秘訣

「聖化」とは、これら肉の行いから分離され、神様のものとされることです。
ガラテヤ書にはそのための秘訣が記されています。

御霊と共に生きることで、様々な欲望、そして古い自分自身が共に十字架に付けられます(ガラテヤ5・24)。
世的な思いや考えも十字架に付けられます(ガラテヤ6・14)。

キリストの血潮は私たちを全ての罪から清め続けるのです(1ヨハネ1・7)。

私たちを救いに導いてくださった方の恵みによって、信仰生活を楽しみ、なお一層聖霊様の実を結ぶ者とされましょう(1ペテロ1・15〜16)。

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