土の器の中にある宝  説教者:石田 吉男師

2018年2月11日 聖日礼拝

聖書箇所:2コリント4・7~15

「土の器にある宝」(1コリント4・7)のみことばから、私たちが神様から受けた素晴らしい宝について見てきましょう。

1. 土の器の中にある宝とは?

私たちは何百万、何千万円もの価値がある宝を持っていれば、その時は幸せを感じるかもしれません。
しかしそれは所詮、人間の手で造られたいのちのないものです。

神様は福音を通して、私たちにひとつの宝を明らかにしてくださいました(1コリント4・4)。
その宝とは、イエス・キリストの十字架の死と復活、そしてキリストが生ける神様であられることです(1コリント15・3~5)。
このイエス・キリストが、私たちの内に宿ってくださる宝なのです。

私たちは将来のこと、人間関係、経済的なことなど、いろいろな心配で悩みます。
イエス様はそんな私たちに、「心配するのはやめなさい」と語っておられます(マタイ6・25~31)。

世の中のことで心配し始めると、イエス様という宝を見失ってしまうのです。
この内なる宝を通して神様を知り、信頼しましょう(マタイ6・32~34)。

2. どうしたらこの宝を生かせるか?

土の器とはいわゆる土器であり、すぐに壊れやすいものです。
人間は神様の手で土からつくられ、神の息(聖霊)を吹き込まれた、傷つきやすい脆い存在です。
しかし、そこで自分の弱さを認める時、内なる宝の力が発揮されます。

この手紙を書いたパウロもまた、救われた後も罪を犯す自分の現実に悩んでいました。
その姿が、ローマ7章19~25節に描かれています。
彼は、したくないのに悪を行ってしまう自己矛盾を抱えていました。

中でも特に大きな課題だったのが、高慢でした。
このことは、試練を通して神様の前に出て、自分が弱い者であることを通じて、初めて知ることができます(2コリント12・7~10)。
「土の器である内なる自分は、矛盾と葛藤を抱えた弱い存在である」と認めたときに初めて、内なる宝・キリストが働いてくださいます。

自分の弱さを認めることは、マイナスでなくプラスに働くものであり、祝福です。

その祝福とは、次の4つの神様の力です。

1)現実に打ち勝つ神の力(1コリ4・8~9)。
2)内なる自分に勝利する神の力(1コリ4・16)
3)栄光につながる神の力(1コリ4・17)
4)目に見えない領域で判断し勝利する神の力(1コリ4・18)。

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