2017/12/3 聖日礼拝メッセージ
聖書箇所: Ⅰコリント10・13
イスラエルのリーダー、解放者となったモーセは、どのようにして神様に用いられる人物になっていったのでしょうか?
1.荒野で内面が強められる
荒野の試練には、その人の内面を新しく作り変えるという神様の目的があります(申命8・2)。
信仰によって勝利を得ていくには、外面よりも内面の変化が大切だからです。
エジプト王家で育てられたモーセは、40歳の時にイスラエルの人々を奴隷状態から救い出そうとしましたが、最高の学問と知恵を身に付けたこの時の彼を、神様は用いようとはせず(使徒7・22~25)、むしろ荒野に導いて80歳まで訓練されました。
モーセは荒野でそれまでのすべてがはぎとられ、自分の弱さを思い知らされました(使徒7・30~33、出エジプト4・10~17)。
その時はじめて、モーセは神様の前に立たされました。
「あなたの立っているところは、聖なる地である。あなたの足の靴を脱ぎなさい。」と招き入れられたのです。
信仰や試練ははた目には不幸かもしれませんが、それを通じて何よりも大切な内面が変えられる最大のチャンスです。
モーセが荒野で新たに身に付けたのは、「地上の誰にも勝って」と表現されるほどの謙遜でした(民数12・3)。
この謙遜は、口語訳聖書では「柔和なこと」と訳されています。
神様の前に謙遜であり、人の前には柔和であることです。モーセは常に民のとりなしのために、謙遜の限りを尽くして神様の前に出続けました。
2.内なる人の変化によって神様の御業は前進する
私たちが前進できる時、それは内なる人が変えられる時です。
創世記~申命記全体で、イスラエルが前進したのは、敵が滅びた時ではなく、彼らの内側が変えられた時でした。
私たちが信仰によって前進していくための基準がいくつか示されています。
(1)みことばによる判断が伴うこと(申命8・3)。
みことばの支えがなければ後で必ず揺さぶられて、後退してしまいます。
みことばが支えとなり、勝利への確信となります。
(2)みことばに従う者を、神様は聖霊のお力によって守られる(申命8・4)。
みことばに従わないと無気力になります。
みことばに従うことで聖霊の働きがなされます(使徒5・32)。
(3)荒野の訓練は、最終的にあなたを幸せにする(申命8・14、1コリント9・24~27)。
私たちも謙遜と柔和を身に付けて、内なるキリストの体が建て上げられるよう、神様に用いていただけますように(Ⅱコリント4・7~10)。
そしてみことばの励ましを受けて前進し、聖霊のお働きを担う者となることができますように。
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