約束の地、カナンへ  説教者:石橋 薫奈

2017/2/26 聖日礼拝メッセージ

聖書箇所:民数13:1~14:38

モーセは、カナンの地を偵察させるために、12部族からそれぞれ族長を立てました(民数1:1〜3)。
その内のユダ族の族長はヌンの子ヨシュア(ホセア)、エフライム族の族長はエフネの子カレブです。

1.イスラエルの族長たちと民

モーセが12人の族長に調べるよう命じたのは、「土地の良し悪し」そして「現地の民の勢力」でした(民数13:17〜20)。
帰って来た族長たちは、「まことに乳と蜜が流れています。」(13:27)と、緑と水に恵まれた豊かな地であると証言します。
しかしそこの住民たちについては、ヨシュアとカレブ以外の10人は、「あの民のところに攻め上れない。あの民は私たちより強い」と、民に言い広めて回ったのです(民数13:28〜33)。

弱気になった民はモーセとアロンにつぶやき、「荒野で死んだほうがましだ、リーダーを立ててエジプトに帰ろう」とまで言い出しました(民数14:2−4)。
この反応は世間一般には理解できますが、彼らは神の民です。
神様は、人間の目には到底無謀に思える戦いの中にも勝利を与えてくださるお方です。
兵力や武器にはよらず、ただ神ご自身が民のただ中におられて戦ってくださることを、民が信じて従うことでのみ、与えられる勝利です。

出エジプト以来のすべての御業は、イスラエルの主こそ神であり、他に神はいないことを知るためでしたが、この族長たちの心には、それが信仰によって結び付けられていなかったのです。

こうして言いふらした者、従わなかった者は、カナンの地を見ることなく死んでいきました(民数14:22〜38)。

イエス様の御業によって永遠の救いを受け、その恵みの豊かさと御業を体験してきた私たちは、そこから神様について学び、それらの出来事を信仰によって心に結び付け、神様が必ず勝利を取ってくださるという信頼の信仰へと前進していきましょう。
また、神様は私たちの声を聞いておられ、すべてを正しく裁かれる方であることを覚えて、神を恐れることを学びましょう。

2.ヨシュアとカレブ

カレブの属するユダ部族からは、やがてイエス・キリストが誕生します(民数14:22~24、創世13:13〜17、民数14・22~24、ガラテヤ3:16)。
また、モーセに代わる指導者となったヨシュアのエフライム族は、飢饉から一族を救ったヨセフの子孫です。
不思議な神の選びの確かさを感じます。

12人の族長たちは、出エジプトから同じみ業を体験してきましたが、それらから悟り、神様のことばと約束を信仰によって心に結び付けることができたのは、このヨシュアとカレブだけでした。
だから、「ぜひとも上って行って占領しよう」(民数13:30)「あの地の人々を恐れるな、共にいてくださる主に従おう」(民数14:7〜9)と、信仰に立って民を励まし続けることができたのです。

私たちはヨシュアとカレブに倣い、今日まで主がなされてきた恵みの御業と勝利をしっかりと心に結びつけましょう。
そして、主がこれからの人生にも勝利を与えてくださることを、信仰をもって告白していこうではありませんか(ローマ8:28)。

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